はじめに
育児休業から仕事へ復帰するとき、
「子どもの送り迎えのために時短勤務にしたい」
「勤務時間を短くすると給料が減ってしまう」
「時短勤務でも利用できる給付金はある?」
と悩む方も多いのではないでしょうか。
子どもが小さい時期は、
- 保育園への送迎
- 子どもの急な発熱
- 家事と仕事の両立
など、フルタイム勤務が難しくなることがあります。
そこで、育児と仕事の両立を支援するために新しく始まった制度が、育児時短就業給付金です。
この制度を利用すると、育児のために勤務時間を短くしたことで給与が減った場合、その一部を給付金として受け取れる可能性があります。
この記事では、
- 育児時短就業給付金とは何か
- いくらもらえるのか
- 対象になる条件
- いつからいつまでもらえるのか
- 申請方法
- 育児休業給付金との違い
について詳しく解説します。
育児時短就業給付金とは?
時短勤務による収入減少をサポートする制度
育児時短就業給付金とは、子育てのために勤務時間を短縮して働く人に対して支給される給付金です。
育児休業から復帰した後、
「子どもの生活に合わせて働く時間を短くしたい」
という場合、通常は勤務時間が減るため給与も減少します。
その収入減少をサポートする目的で作られた制度です。
育児時短就業給付金が作られた理由
子育て世代では、
「フルタイム勤務では家庭との両立が難しい」
「でも収入が減るのは不安」
という問題があります。
育児時短就業給付金は、
仕事を続けながら育児もしやすい環境を作る
ことを目的としています。
育児時短就業給付金はいくらもらえる?
気になる支給額ですが、
基本的には、
時短勤務中の賃金の10%相当
が目安です。
例えば、
時短勤務後の給与
月20万円
の場合、
20万円×10%
↓
約2万円
程度が給付されます。
※支給額には上限や条件があります。
育児時短就業給付金の対象期間
対象となる期間は、
子どもが2歳未満の期間
です。
つまり、
出生
↓
育児休業
↓
職場復帰
↓
時短勤務
↓
子どもが2歳になるまで
という流れで利用できます。
育児時短就業給付金をもらえる条件
主な条件は以下になります。
① 雇用保険に加入している
育児時短就業給付金は、雇用保険から支給される制度です。
そのため、
- 正社員
- 契約社員
- パート
でも条件を満たせば対象になる可能性があります。
② 2歳未満の子どもを育てている
対象となるのは、
2歳未満の子どもを養育している人
です。
③ 育児短時間勤務を利用している
会社の制度として、
育児短時間勤務
を利用している必要があります。
④ 時短勤務によって給与が下がっている
フルタイム時より給与が減少していることが条件になります。
パートでも育児時短就業給付金はもらえる?
「正社員じゃないから対象外」
と思う方もいますが、条件を満たせば対象になる場合があります。
重要なのは、
雇用形態ではなく、
- 雇用保険加入
- 育児短時間勤務制度の利用
- 支給条件を満たしているか
です。
育児時短就業給付金と育児休業給付金の違い
名前が似ていますが、利用するタイミングが違います。
| 制度 | 利用する時期 | 目的 |
|---|---|---|
| 育児休業給付金 | 育休中 | 仕事を休んでいる期間の収入補助 |
| 育児時短就業給付金 | 復帰後の時短勤務 | 給与減少を補助 |
育児休業給付金
対象:
育児休業中
支給額:
給与の67%または50%程度
育児時短就業給付金
対象:
職場復帰後の時短勤務
支給額:
時短勤務中の賃金の10%程度
簡単にいうと、
育休中のお金
↓
育児休業給付金
仕事復帰後のお金
↓
育児時短就業給付金
です。
育児時短就業給付金の申請方法
基本的には勤務先を通じて申請します。
流れ:
①会社へ時短勤務を申し出る
↓
②会社が必要書類を準備
↓
③ハローワークへ申請
↓
④審査後、給付金支給
となります。
必要になる書類
一般的には、
- 育児時短就業給付金支給申請書
- 賃金資料
- 労働条件が分かる書類
などが必要になります。
会社によって準備する書類は異なります。
育児時短就業給付金がもらえないケース
① 雇用保険に加入していない
自営業やフリーランスなどは対象外になる場合があります。
② 子どもが2歳以上
対象期間外の場合は利用できません。
③ 時短勤務をしていない
通常勤務の場合は対象外です。
④ 給与が減少していない
時短勤務をしていても給与が十分支払われている場合、対象外になる可能性があります。
育児時短就業給付金を利用するメリット
① 収入減少を補える
時短勤務による給与減少を一部カバーできます。
② 育児と仕事を両立しやすい
経済的不安を減らしながら、子どもとの時間を確保できます。
③ 退職を防ぐことにつながる
「仕事を辞めるしかない」
という選択を減らし、働き続けるサポートになります。
出産後に確認したいお金の制度
育児時短就業給付金以外にも、確認したい制度があります。
① 出産育児一時金
出産費用を支援する制度。
② 出産手当金
産休中の収入を補助する制度。
③ 育児休業給付金
育休中にもらえる給付金。
④ 児童手当
子育て家庭へ支給される制度。
⑤ 乳幼児医療費助成
子どもの医療費負担を軽減する制度。
育児時短就業給付金を利用するときの注意点
① 会社へ早めに相談する
育休復帰前に、
- 時短勤務が可能か
- 給付金対象になるか
確認しましょう。
② 自動では支給されない
育児時短就業給付金は、条件を満たしていても申請が必要です。
③ 給与明細を確認する
時短勤務後は、
- 基本給
- 手当
- 勤務時間
などが変わる場合があります。
給与内容を確認しましょう。
育児復帰後のお金チェックリスト
□ 育児時短勤務制度を確認した
□ 育児時短就業給付金を申請した
□ 児童手当を確認した
□ 医療費助成を確認した
□ 保育園関連費用を確認した
まとめ|育児時短就業給付金を活用して仕事と育児を両立しよう
育児時短就業給付金は、育児のために勤務時間を短縮したことで収入が減った場合に、その一部を支援してくれる制度です。
ポイントをまとめると、
- 育児休業後の時短勤務が対象
- 子どもが2歳未満の場合に利用可能
- 支給額は賃金の10%程度が目安
- 雇用保険加入者が対象
- 申請しないともらえない
という特徴があります。
育児休業給付金は「育休中のお金」、育児時短就業給付金は「復帰後のお金」です。
出産後は利用できる制度が多いため、知らないまま損をしないよう早めに確認しておきましょう。
育児と仕事の両立をサポートする制度を上手に活用し、安心して子育てを続けられる環境を整えていきましょう。

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